「好きになった人が、バツイチで子供持ちだった」
人生経験豊富で包容力があり、子供に見せる優しい笑顔が魅力的に映ることもあるでしょう。
しかし、同時に「バツイチ子持ち男性はやめた方がいい」という周囲の声やネットの情報に、不安を感じていませんか?
確かに、バツイチ子持ち男性との恋愛や結婚には、初婚同士では直面しない可能性のある、特有の課題が存在します。
感情だけで突っ走って後悔する前に、なぜ「やめた方がいい」と言われるのか、その現実的な理由を知っておくことは非常に重要です。
この記事では、バツイチ子持ち男性との関係を考える上で、覚悟しておくべき7つのポイントを解説します。
「やめた方がいい」と言われる7つの現実的な理由
なぜ、バツイチ子持ち男性との交際・結婚は「やめた方がいい」と言われてしまうのでしょうか。
それには、主に以下のような理由があります。
1. 終わらない「養育費」という経済的負担
彼が子供の親権を持っていなくても(多くの場合、前妻が親権者)、子供が成人するまで(場合によっては大学卒業まで)養育費の支払い義務を負っています。
これは、彼にとって毎月必ず発生する固定支出です。
あなたが彼と将来を共にする場合、その支出は2人の家計にも影響します。
- 「2人で貯金したいのに、養育費の支払いでなかなか貯まらない」
- 「マイホームのローン審査に影響が出るかもしれない」
- 「もし2人の間に子供が生まれたら、養育費と二重の負担になる」
また、離婚時に慰謝料を取り決めていた場合、その支払いがまだ残っている可能性もあります。
経済的な基盤は、将来を共にする上で非常に重要な問題です。
2. 切れそうで切れない「前妻」との繋がり
子供がいる限り、彼は前妻と完全に縁を切ることはできません。
- 子供の面会交流の日程調整
- 子供の進学や病気、ケガなどの緊急連絡
- 養育費に関する事務的な連絡
これらは、子供の親としての当然の義務であり、あなたが好きになった彼の「父親としての一面」でもあります。
しかし、あなたにとっては「彼と元カノ(前妻)が連絡を取り合っている」という紛れもない事実です。
「単なる事務連絡」と頭では理解していても、嫉妬や不安を感じてしまったり、前妻との間でトラブルが発生したりする可能性はゼロではありません。
3. 彼の最優先は「あなた」ではないかもしれない現実
誠実な父親であればあるほど、子供の存在は彼の中で非常に大きいものです。
- 「週末は子供との面会日だから、デートはできない」
- 「子供の運動会(発表会)だから、そっちを優先したい」
- 「一番大切なのは子供だ」
彼が子供を大切にすることは素晴らしいことですが、あなたは「自分は二番目なのかな」という疎外感や寂しさを感じるかもしれません。
また、彼の子供と会ったときに、どう接していいか分からなかったり、無邪気な子供の言動に複雑な感情を抱いたりすることもあるでしょう。
4. 見えない「離婚理由」という地雷
彼が離婚に至った理由はご存知ですか?
もし、離婚の原因が彼自身にあった場合(例えば、浮気、DV、モラハラ、浪費癖、借金など)、その問題は本当に解消されているでしょうか。
「もう反省しているから大丈夫」という言葉を信じたい気持ちは分かりますが、人の根本的な性格や癖は、そう簡単には変わりません。
あなたとの関係でも、同じ過ちを繰り返すリスクは、初婚男性に比べて高いと覚悟しておく必要があります。
特に、元妻の悪口ばかり言う男性は要注意です。
離婚の原因をすべて相手のせいにしている場合、自己反省ができておらず、問題解決能力が低い可能性があります。
5. 常に付きまとう「前妻との比較」
彼は、あなたより前に「結婚生活」というものを経験しています。
悪気はなくても、ふとした瞬間に前妻と比較されてしまう可能性があります。
- 「前の妻は、もっと料理が上手だった」
- 「そういうところ、元妻と似てるな」
- 「元妻は家事を完璧にこなしていた」
逆にあなたが「前の奥さんはどんな人だったんだろう…」と過度に意識してしまい、自分らしさを失ってしまうこともあるかもしれません。
6. 2人の将来設計のズレ
あなたは彼との将来、例えば「結婚して子供が欲しい」と考えているかもしれません。
しかし、彼はどうでしょうか。
- 「一度結婚に失敗しているから、再婚には慎重になりたい」
- 「(前妻との子に負い目があり)もう子供は望まない」
離婚の経験や子供の存在が、彼の将来に対する価値観に大きく影響している可能性があります。
あなたとの将来に対するビジョンが根本的にズレていると、関係を続けること自体が難しくなってしまいます。
7. 将来の「相続問題」という火種
少し現実的すぎる話かもしれませんが、非常に重要な問題です。
もし彼と結婚し、彼に万が一のことがあった場合、彼の財産を相続する権利は、前妻との子供にもあります。
あなたが彼と築いた財産(マイホームなど)であっても、法律上、前妻の子は相続人です。
遺言書などで対策を講じていない場合、彼の死後、前妻の子(や、場合によっては前妻)と遺産分割協議を行う必要が出てくるかもしれず、深刻なトラブルに発展するケースも少なくありません。
「やめた方がいい」人ばかりではない
ここまで厳しい現実を並べてきましたが、もちろん、すべてのバツイチ子持ち男性が「やめた方がいい」わけではありません。
- 過去の失敗を深く反省し、同じ過ちを繰り返さないよう誠実努力している人
- 離婚経験があるからこそ、パートナーを思いやり、小さな幸せを大切にできる人
- 養育費や前妻との関係について、包み隠さずあなたに説明し、不安を取り除こうと努めてくれる人
このような素敵な男性もたくさんいます。
大切なのは、彼が「バツイチ子持ち」という属性であることよりも、「彼自身がどんな人間か」です。
後悔しないために。交際・結婚を決める前に確認すべきこと
もしあなたが、これらの現実を知った上で、それでも彼との将来を真剣に考えたいと思うなら、感情に流されず、以下の点は必ず確認し、2人で話し合ってください。
- 離婚理由(と彼の反省):なぜ離婚したのか、具体的に聞きましょう。
そして、彼がその原因をどう捉え、どう反省しているかを見極めてください。 - お金の話(養育費・慰謝料):養育費はいつまで、いくら支払うのか。
慰謝料は残っているのか。2人の将来設計に関わる重要事項です。 - 前妻との関係性:現在、どのくらいの頻度で、どのような方法(LINE、電話など)で連絡を取っているのか。ルールを決めているか。
- 子供との関係:面会頻度やルールはどうか。将来的に、あなたを子供にどう紹介するつもりか。あなたは子供とどう関わっていきたいか。
- 2人の将来のビジョン:彼は再婚を考えているか。もし子供が欲しい場合、彼はどう思っているか。お金の管理はどうするか。
これらの話し合いを面倒くさがったり、曖昧に濁したりするような男性であれば、それこそ「やめた方がいい」サインかもしれません。
まとめ:「バツイチ子持ち男性はやめた方がいい」は本当?後悔する前に知っておきたい7つの現実
「バツイチ子持ち男性はやめた方がいい」という言葉には、今回ご紹介したような、現実的でシビアな課題が背景にあります。
初婚男性との交際とは違い、「彼だけを見る」だけでは済まされません。
彼のお金、時間、そして人間関係には、常に「前妻と子供」という存在が関わってきます。
これらの課題を「知った上で」、彼と共に乗り越えていく覚悟があるか。
そして何より、彼自身があなたと誠実に向き合い、2人の将来を真剣に築こうとしてくれる人か。
「好き」という感情だけにブレーキをかける必要はありませんが、一度立ち止まって現実を見つめ、冷静に判断することが、あなた自身が後悔しないための最善の道となるはずです。



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